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「こんにちは、縞栗です。」
「そよーんです。」
「雨です。めっちゃ雨です。あと風が強い!」
「駐輪禁止を無視した自転車への天罰が降り注ぐ中
何でウチらがガムテ回収に行くん?」
「え、これ天罰なんですか?」
「んなこたどうでもいいよ。現地GMはどうしたの?」
「それがね、発寒でのロストがよほど堪えたらしくてね。」
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
「イラロジたんが悪者に攫われる悪夢にうなされてるらしいです。」
「もういい。さっさと確認に行こ」
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「ここが [28] の交差点ですね。」
「ホテルは‥‥ ああ、アレか。」
「どう見ても ひだりななめまえ です。」
「本当にありがとうございました。」
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「ここを 『どうろをわたらずひだりへ』 曲がって‥‥」
「選択肢は右と左を間違えてないんだな?」
「一貫性がありませんね。」
「いや、一貫して間違えられても‥‥」
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「ふと左を見ると郵便局が。( [21] )」
「あのポストはハズレのガムテがあったポストやね。」
「それにしても路上駐輪が多いですね。」
「元々多かったのに駐輪場を有料にするからだよ。」
「ぎ、行政を理由にするのはちょっと」
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「郵便局前を通り過ぎると、小さな駐車場が( [30] )。」
「ここね。」
「あっ!奥の方にベンチがあります!」
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「これかあ。」
「ちょっと道程が分かり辛かったですね‥‥」
「 [30] が問題あったな、直進しても無理ない。
んで、2つある訳だが。現地GMはどっちに貼ったって?」
「訊いてないです。」
「‥‥手前のから見てみるか。」
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「こういうのは大体、剥がしやすいように端っこにありますよ」
「あった!ってうわあぁめっちゃ濡れとる!!」
「仕方ないですよ、雨ですから。」
「勇者凸時は晴れててホンマ良かったな‥‥
っていうか濡れてるってレベルじゃねーぞこれ。溜まってるぞ!」
「貼り方に問題があったのは否めませんね。」
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「えーとなになに、
となりの ベンチから いいおとこの けはい‥‥?」
「‥‥‥‥‥‥。」
「暗に見に行けってことですね。」
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「ああもう!めんどいことしよってからに!」
「まあまあ、2つあったら2つ貼りたくなるのが人情ですよ。」
「知るかそんなん! ‥‥あ、ガムテあったあった!」
「何が書いてあるんですか?」
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「‥‥‥‥‥‥‥。」
「‥‥‥‥‥‥‥。」
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「なあこれ、勇者見つけなくて結果オーライじゃ‥‥?」
「結果オーライかは分かりませんが、まあその、ちょっと」
「扱いに困るよな‥‥」
「‥‥ですね。」
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「回収完了!お疲れ様でーす。」
「しかしアレだな、勇者凸の3日後に行ったのにまだ残ってたな。」
「決して人通りは少なくないんですけどね。」
「つーか、その油断が発寒に繋がったんじゃね?」
「‥‥‥‥‥‥」
勇者様へ
このたびは凸お疲れ様でした。
ベンチの位置は以上の通りです。
そして至らぬ所が多々あり
申し訳ありませんでしたorz
(現地GM)
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